「嬉しいです。」
「応援が力になりました。」
「次に向けて頑張ります。」
試合後のコメントは、聞く前から想定できる。
どこかその、「分かっている言葉」を待っている感覚すらある。
私自身、レース後の言葉を無意識のうちに整えていたことがある。
これらの言葉に嘘はない。限られた時間の中で言葉を残すという状況が生んだ、一つの形式のようなものだと思う。
だがそれだけでは、その選手の奥にある思考や過程を追うことはできない。
その形式の外側にこそ、本当に知りたい部分がある。
ここまでにどのような準備を重ねてきたのか。
レース前にどう整え、レース中に何を判断したのか。
失敗をどう捉え、どのように修正しようとしているのか。
目線の先に何があり、どこへ向かうのか。
そこまで言葉にしてこそ、競技ははじめて立体的になる。
点だった結果が、線になり、面になる。
同じ目線で競技をしてきた我々だからこそ、選手の中にあるリアルな世界や言葉を引き出せる。
個人取材ではそのような思いを持ちながら、対談へと繋げていくための個人への深堀りをしていく。
記事構成
次世代のトップアスリートの思考を多面的に捉えるため、三回構成で設計している。
大枠を固定することで、選手同士の考えを並べて解釈することができると考えた。
【第一回】レース・競技観
自身の競技にどのように向き合ってきたのか、そしてレースにおいてどのような思考があるのか。
・レース前の準備とメンタル
・レース中の戦略や技術の選択
・世界との差とその認識
【第二回】揺らぎと更新
一年の大半は練習である。そこにどのように向き合い、進化を生み出していくのか。
・動けない日の向き合い方
・挫折の経験とそこからの再構築
・自身の強みの理解
【第三回】これから
未来もまた、思考の延長線上にある。どこを目指して進んでいるのか。
・現在の取り組みとの接続
・不安との向き合い方
・「極める」という言葉の意味

Cross Trackは、瞬間的な話題性を追うためのメディアではない。
読まれた数そのものではなく、読んだ人の中に何が残るかを大切にしたい。
完成された物語を消費するのではなく、未完成でリアルな現在を、思考の記録として残す。
次世代のトップアスリートがどのように考え、迷い、選択しているのか。
その積み重ねの中にこそ、長く意味を持つ価値があると考えている。
【予告】
明日からは個人取材第一弾として、3000m障害を専門とする佐々木哲の記事を公開する。
第一回は3000m障害という“命の競技”を佐々木哲はどう捉えているのか。レース観、戦術、メンタルを本人の言葉から深掘りする。

クレイアーロンいきましょう
コメントありがとうございます。
同年代を中心にやっていこうとはじめたのですが、検討します!(吉澤)
まさか返信いただけるとは思いませんでした。同年代メインなのですね。とても面白い企画だと思います。応援しています!
大変興味深く読ませていただきました。自身は60歳も近くなっており、高校大学と3000メートル障害に取り組み、県インターハイ3位にはなりましたが、トップレベルにはなれずもがいていた人間でした。そして、このような世代トップの選手の深い所まで、掘り下げた内容に感動いたしました。まだ、自身もしつこく走り続けてますので、これからもこのような記事で刺激をいただきつつ、懸命に取り組む若い世代のアスリートの皆さんを応援させていただきます。
コメントありがとうございます。とても嬉しく思います。
これからも、Cross Trackにしかできない、選手の内にあるリアルな思いや深い思考を文字にし刺激的な記事を作成していくことを目指します!
次回以降もご期待ください!!